外壁塗装の基礎知識

外壁塗装のメンテナンス時期・費用についてわかりやすく完全解説

外壁塗装のすべて編集部

外壁塗装会社・リフォーム会・外壁塗装経験者が集まってサイト運営・編集を行っています。 分かりにくい外壁塗装を分かりやすく伝えていきます。

マイホームの外壁は、雨や風などの外的刺激により、どんどん衰えてしまいます。

そのため、定期的な外壁のメンテナンスが必要となります。外壁のメンテナンスの中で多く採用されるのが、外壁塗装です。外壁塗装と一言で言っても様々な塗料の種類があり、どの塗料を選ぶかにより価格や耐久性などが全く異なります。

外壁塗装をする際に把握しておくべき様々なポイントを、以下に解説していきます。

外壁塗装のメンテンス時期は塗料によって異なる

外壁塗装のメンテナンス時期というのは、使っている塗料により異なります。

塗料の種類別に、メンテナンス時期や費用の目安などをご紹介いたします。

アクリル系塗料 メンテンナス時期・費用

アクリル系塗料というのは、アクリル樹脂を主成分とした塗料です。1950年ほどから使われている塗料であり、発色が良い画期的な塗料ということで、当時は人気を得ていました。

古い家の場合、アクリル時計塗料を外壁に塗装している可能性があります。

その後、ウレタン塗料やシリコン塗料などの他の高性能な塗料が開発され、アクリル塗料の需要は徐々になくなってきました。

アクリル系塗料の費用の目安は、㎡あたり1,200~1,800円程度です。

耐用年数は5~7年と短いので、短いサイクルで塗り替えなどのメンテナンスをしたい方には適した塗料となります。以前ほど人気はありませんが、頻繁に色替えをしない方には人気のある塗料です。

 

ウレタン系塗料 メンテンナス時期・費用

ウレタン系塗料は、ウレタン樹脂が主成分の塗料です。密着性や弾力性に富んでおり、アクリル系塗料より素晴らしい性能を持っていることで、人気が出てきました。

しかし現在は他の塗料が主流となっているため、採用される機会は減ってしまいました。

外壁塗装に窯業系サイディングが増えてきたこともあり、ウレタン塗料は弾性がある塗料なので適さないという部分も使われる頻度が減った理由といえます。

窯業系サイディング以外の外壁であれば、弾性効果により塗膜がゴムのように伸びるので、外壁からの雨漏りを回避できる効果を得ることができるので、人気は低いですがおすすめできる塗料です。

費用の相場は㎡あたり1,800~2,200円程度であり、耐用年数は8~10年程度です。アクリル系塗料と同様に、頻繁に塗り替えなどのメンテナンスをしたい方には、オススメの塗料です。

シリコン系塗料 メンテンナス時期・費用

シリコン系塗料は、アクリルシリコン樹脂を主成分とした塗料です。

現在普及品として使われる事が多い塗料であり、塗料の指定をしなければシリコン系塗料で見積もりされる事が大半です。価格の割には性能が優れている部分がメリットであり、長年人気を得ています。

ウレタン塗料とは違い塗膜に硬さがあるので、窯業系サイディングの塗装に適した塗料です。

費用の相場は㎡あたり2,500~3,500円程度であり、耐用年数は10~15年ほどです。普及品塗料で外壁塗装工事をしたい方に、人気があります。

 

ラジカル系塗料 メンテンナス時期・費用

2010年代に販売された新しい塗料であり、他の塗料と違ってラジカルという成分を発しない珍しい塗料です。

他の塗料は劣化しておくことで顔料に含まれる成分からラジカルという劣化因子が発生してしまい、それが原因で塗膜が劣化してしまいます。

ラジカル系塗料はラジカルを抑制する力に特化した塗料であり、ラジカルを制御して劣化しにくい塗膜とします。劣化しにくい塗料の割には費用相場が安いのも大きな特徴であり、㎡あたり2,800~3,500円程度で塗布ができます。

また耐用年数は14~16年ほどであり、シリコン塗料と似たような㎡単価で塗膜の耐用年数を長くすることができます。取り扱ったことが無い業者さんは嫌がる可能性があるので、経験ある業者に塗装工事をお願いしましょう。

 

フッ素系塗料 メンテンナス時期・費用

フッ素塗料は、フッ素樹脂を主成分とした塗料です。

フライパンでフッ素加工をしているものがありますが、それと同じような現象を起こし、塗膜に付着した汚れを雨で洗い流して綺麗にします。非粘着性、耐薬品性、低摩耗性、耐候性が高い特長があり、紫外線からの刺激を受けにくいので長持ちする塗料となっています。

費用相場は㎡あたり3,500~5,000円程度であり、価格が高いので一般住宅に採用されることは少ない傾向があります。

耐用年数は15~20年と長く、一度フッ素塗料に塗り替えすることで一生塗り替えをしなくて済む場合もあります。

 

無機塗料 メンテンナス時期・費用

無機塗料は、鉱物などの無機物を配合している塗料です。残念ながら100%無機物のみで塗料を作ることはできないので、微分に有機物である合成樹脂にセラミックなどの成分を配合しており、ハイブリッド塗料となっています。

有機物の容量を極力抑えている塗料なので、耐用年数は数ある塗料の中で長い方という大きなメリットがあります。

耐用年数は18~25年であり、費用の相場は㎡あたり3,500~5,500円と費用は高いですが、非常に長く使い続けることができる手間のかかりにくい塗料といえます。

外壁塗装のメンテンスが必要な劣化症状

外壁塗装をしないといけないタイミング時は必ず、外壁塗膜に解りやすいサインが出ます。

そのため、お客様でも明らかに理解ができて外壁塗装が必要であることが判断ができます。外壁塗装のメンテナンスが必要な劣化状況はどのような状態のことをいうのか、以下にご紹介いたします。 

外壁塗装の変色

外壁塗膜が劣化していくと、塗膜が変色します。当初の外壁の色よりも薄くなるなど色が変わるので、パッと見ただけで色の変化に気付きます。

これは経年劣化により発生してしまう現象であり、色が褪せてしまい塗膜の劣化がはじまっている状態です。特に、紫外線が当たりやすい外壁に発生しやすい現象です。

ただが外壁塗膜の変色と思うかもしれませんが、放置しておくと状態が刻々と酷くなってしまい、塗膜が更に劣化してしまい多くのメンテナンスが必要となってしまいます。

チョーキング現象

チョーキング現象とうのは塗膜の表面が白っぽくなり、塗膜に触れるとチョークの粉のような白い物が付きます。

チョーキング現象は、塗膜が破壊されて劣化している証拠です。放っておくと塗膜の剥がれなどが発生してしまい、塗膜としての意味がなくなってしまいます。

チョーキングが発生していると塗膜で雨などの水分をはじくことができなくなってしまうので、雨が外壁素材に浸透してしまう一方です。

 

クラック(ひび割れ)

外壁のクラックやひび割れは、外壁塗膜の劣化からかなり時間が経ち外壁塗膜若しくは外壁の素材自体が劣化している状態です。外壁塗膜の劣化で幅0.3㎜以下×深さ4㎜以下のヘアークラックの場合は、塗装で処理することが可能です。

しかしそれ以上の大きなクラックの場合はクラックの処理をしないといけないので、多くの費用がかかってしまいます。名刺が入ってしまうほどの幅のクラックの場合は、メンテナンスが必要となります。

苔・カビの繁殖

苔やカビの繁殖は、外壁塗装の劣化には関係ないと思われるかもしれません。

しかし苔やカビにより塗膜を劣化させてしまう、恐ろしい存在です。そのまま放置しておくと、気が付いたら大きな塗膜の劣化へと繋がってしまうことがあります。特に湿気の多い部分や日陰に苔やカビが発生することが多いので、注意して点検しましょう。

軽度の苔やカビの発生であれば、家庭用洗剤などを使って自分で綺麗にすることができます。取れないほど酷い状態の苔やカビの場合は、業者に高圧洗浄をしてもらい綺麗にしてもらわないといけません。

破損・剥がれ落ち

塗膜の破損や剥がれ落ちの場合は、既に外壁の内側に雨などの水分が浸透していることがあります。

外壁の下地には防水シートが張ってあるので、塗膜の破損や剥がれ落ちが発生していても、すぐに雨漏りが発生するとは考えられません。しかしその状態と放置しておくと、防水シートが劣化してしまい雨漏りへと発展させてしまいます。

 

雨漏り・水漏れ

雨漏りや水漏れが室内に発生している場合は、外壁塗装だけではなく、外壁材、外壁下地、断熱材、内装材なども全て取り替えないといけません。

雨漏りが発生しているということは断熱材にも水分が浸透しており、断熱材は水分が浸透すると断熱効果がゼロとなってしまい、省エネ効果ゼロの建物となってしまいます。

夏暑く冬寒い、最悪な建物になります。雨漏りや水漏れの跡を少しでも発見したら、業者に点検をしてもらい素早いメンテナンスをしないといけません。

外壁塗装のメンテナンス方法について

外壁塗装に問題が発生している場合、どのようなメンテナンス方法があるのでしょうか。

よくある外壁塗装のメンテナンス方法を、以下にご紹介いたします。

新たに外壁塗装

外壁塗膜のみが劣化している場合であれば、外壁塗装をして塗膜を新しくすることで問題なく暮らしていくことができます。

雨漏りが発生しているのではと心配な場合は、防水効果を発揮させる外壁塗料を使って塗装をすることにより、1枚の膜に覆われた外壁となるので、雨漏りの心配がなくなります。

カバー工法(外壁の重ね張り)

カバー工法は、今現在の外壁を直すのではなく、その上から新しい外壁材を張る工法です。

カバー工法に使える外壁材は、窯業系サイディングをはじめ、金属系サイディング、ガルバリウム鋼板、無垢板など、様々あります。

カバー工法の際に防水力さえ高めれば、カバー工法の下地となる外壁に破損があっても雨漏りなどの難題に繋げることなく済みます。カバー工法の場合、既存の外壁の上に更に外壁を張るので、窓などの開口部が平ら若しくは引っ込んだ状態となってしまいます。

その場合は開口部周りの防水状態を万全にさせることで、雨漏りの心配がないカバー工法となります。

外壁の張替え

外壁にクラックなどの破損が発生している場合、外壁自体を張り替えすることで綺麗で雨漏りの心配がない外壁となります。

外壁の張り替えもカバー工法と同様、窯業系サイディングをはじめ、金属系サイディング、ガルバリウム鋼板、無垢板、モルタル塗りの上の塗装工事など様々あります。

カバー工法とは違い、現在の外壁の厚みとあまり変わらないので、窓などの開口部との取り合いも面倒な造りなどしなくても問題なく工事ができます。

 

部分補修

部分的に塗膜が剥がれている、ヘアークラックが入っているなどの軽度な劣化の場合は、部分補修で解決することができます。

大きく劣化している部分は、外壁材を使って補修する方法もあります。

軽度な劣化の場合は、塗膜の剥がれは劣化部分のみを塗装する、クラックが発生している部分にはコーキング等の防水材を使って防水処理をした後に塗装するなどをすることで、少ない費用でのメンテナンスとすることができます。

外壁塗装メンテンスしないとどうなるの?

外壁塗装が劣化していても、今まで何でも無かったのだから今後も大丈夫と思う方もいると思います。

しかしそれは大きな間違いです。外壁塗装のメンテナンスを行わないと、徐々に大変な状態になっていきます。

どのような状態へとなっていくのか、以下にご紹介いたします。

 

修復費用が高額になることも

外壁塗膜がほんの少し劣化していたことにより放置しておくと、劣化部分はどんどん重度な劣化へと変化していきます。

少しの塗膜劣化がどんどん大きくなり、修復しないといけない面積が広くなってしまいます。少しの劣化の場合であれば少ない費用でメンテナンスができるので、軽度のうちに業者に見てもらい、適切な処置をしてもらいましょう。 

雨漏り

外壁塗装のメンテナンスを放置してしまうと重度な劣化状態へと変化していき、外壁内部に雨などの水分が入りやすい状態となってしまいます。

外壁の下地である防水シートを劣化させてしまうと、建物の内部に雨が入りやすい状態となり、雨漏りとなってしまいます。雨漏りが発生してしまうと壁中の断熱材も劣化させてしまい、断熱材の効果が無くなってしまいます。

また建物内部にまで雨漏りが浸透してしまうと、内壁や天井に雨跡が付いてしまい、湿気が多くなることでカビてしまい、アレルギー状態が発生してしまいます。

雨漏りというのは、どんどん建物をダメにしてしまう怖い状態ですので、少しでも雨漏りを感じたら即座に業者に相談をしましょう。

 

外観が悪くなる

外壁塗装のメンテナンスをしないと、外壁がボロボロに見えてしまうので外観の見栄えが悪くなってしまいます。汚い家というレッテルで見られるようになり、いい気分はしません。

外壁は建物の顔のようなものですので、外壁が悪く見えることで建物の全てが台無しになってしまいます。

自分でできる外壁塗装メンテナンス

外壁塗装のメンテナンスは、専門業者にお願いして工事を行ってもらうことが第一です。

しかしご自分でできる外壁塗装のメンテナンスもありますので、そちらにも目を向けてみませんか。ご自分でできる外壁塗装のメンテナンスは何があるのか、以下にご紹介いたします。 

洗浄する

苔やカビなどが生えている状態の場合、ご自分で外壁を洗浄することで外壁への負担を少なくし、塗膜劣化までの時間を延ばすことができます。

業者が行う外壁塗装の際の洗浄は高圧洗浄で行いますが、外壁にクラックが入っている場合や、塗膜が劣化している状態、サイディングの場合は内部に洗浄による水が入ってしまうことがあるので、その場合はご自分で外壁洗浄を行うことをおすすめできません。

自分で塗装

外壁塗膜の劣化が軽度な場合は、ご自分で塗装をするというメンテナンス方法もあります。

しかし外壁塗装というのは想像以上に難しい作業です。劣化している部分を修繕しながら行う外壁塗装というのは、素人の場合上手くいかないことが大半です。

また隅から隅まで綺麗に塗装をすることは難しいことであり、高所作業となるので転落してケガをしてしまう方も少なくありません。

ご自分で外壁塗装をすることは悪いことではありませんが、少しでも自信が無い場合は自分で外壁塗装を行うことはおすすめできません。

メンテナンスフリー(メンテナンスのかからない)外壁塗装ってあるの

外壁塗装の種類の詳細に耐用年数を記載しましたが、どの塗料にも耐用年数がありメンテナンスフリーとなる塗料というのは無いに等しいです。

メンテナンスフリーの外壁塗装とういうのはあるのか、以下に解説していきます。 

一切不要な外壁塗装はない

外壁塗料には様々な種類がありますが、どれも耐用年数が決まっています。

先ほどご紹介した塗料の中で1番耐用年数が長いのが、無機塗料の25年です。

最高25年の耐用年数と言われていますが、塗り方や環境により耐用年数というのは変わるので、20年しかもたない場合もあります。あくまでメーカーが出している耐用年数というのは、実際の建物で試験された数値ではないので、正確性は無いといえます。どの塗料を使っても、ある一定の時期になると塗膜は劣化してしまうので、メンテナンス一切不要の塗料というのは無いということになります。

また無機塗料のように耐用年数が長い塗料というのは㎡あたりの単価が高いので、外壁全体の塗装工事の場合大きな費用となってしまう大きなデメリットもあります。

とにかく重要なのは、塗膜に何らかの変化が発生したら、業者に点検してもらい都度メンテナンスを行っていくことです。早めのメンテナンスで安価な費用で済むので、その繰り返しが1番良いメンテナンス方法といえるでしょう。

 

外壁材によっては20年以上もつものも

カバー工法や張り替えの場合、外壁材によっては長い耐用年数のものもあります。

レンガの耐用年数は100年以上と言われており、タイルの耐用年数は20~30年程度、樹脂サイディングの耐用年数は25~30年程度です。

これらの外壁材は耐用年数は長いですが、メンテナンスフリーではありません。

外壁塗装が必要な外壁材は定期的なメンテンスが必要

外壁塗装が必要となる外壁材には、定期的なメンテナンスが必要となります。

先ほどご紹介しましたタイルやレンガ、樹脂サイディングも、定期的なメンテナンスを行うことで長い寿命とすることができるというだけであり、メンテナンスフリーではありません。外壁塗装も外壁材も、外壁に施工するもの全てに定期的なメンテナンスが必要となります。

耐用年数が長い材料であっても、短い耐用年数で劣化してしまったというパターンは少なくありません。

どの外壁材も定期的にメンテナンスをして、費用がかかりにくい外壁として保つ事が重要となります。

外壁塗装のメンテンナスについて まとめ

外壁塗装というのは定期的に目を向けるべき部分であり、少しでも変化を感じたら業者に頼んで点検をしてもらい必要なメンテナンスを行うべきです。

外壁塗膜がダメになるだけで、建物もダメになってしまうこともあります。外壁塗装メンテナンスだけで済むように、定期的な点検とメンテナンスをして外壁塗装を長持ちさせましょう。

一般的には、外壁塗装野目安は10年と言われています。

10年近く経ってきたら外壁を点検し、以上が無いかチェックしましょう

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